お久しぶりです、この頃は出控えでインドアに磨きがかかっている引きこもり侍です。
新型コロナウイルスの影響で、多くのライブや舞台の中止が決まりエンタメ界がとても心配な今日この頃です。
自担舞台の「泣くロミオと怒るジュリエット」もそのうちのひとつ、東京公演の一部と大阪公演が休演となったわけですが
休演が決まる直前の公演でも空席がみられたり、他アーティストの大規模ライブが急に中止となったり、渋谷ですら人が減ったなーと感じる中で果たして公演を続けられるのかという不安はずっとありました。
今回のこの公演、実際に観劇してみて頭抱えるレベルで好き…ってなる内容だったので、公演中止は本当に残念でなりません。
そして私達観客以上に演者さんや製作陣の悔しさははかりしれないほどのものだと思います。
いやデマ信じてトイレットペーパー買いに集まってる人らはいいんかい!みんな近所のファミレスでも集まってご飯食べとるやないかい!マスクない状態でクラスターできとるやないかい!
って思ってしまうんですけどね…
エンタメと衣食住ではまた違うので仕方ないなと。
エンターテイメントで腹は膨れない、この言葉が立ちはだかります。
普段から舞台にふれている人とそうでない人との認識の違いもいろんな意見を目にしてひしひしと感じています。
このフラストレーションをどこにぶつければよいのか、一体何が正解なのか、改めて考えさせられます。
そんな中、コロナが日本に来てからもいろんなライブや舞台に行っていた私ですが、何度か言われたことがあります。
「もう既に観てるんでしょ?内容わかってるんだしもう行かなくてよくない?」
「なんでそんな何回も同じの観に行くの?」
「配信とか映像でよくない?」
これ、
ヲ!!タ!!ク!!あ!!る!!あ!!る!!!!!
ですよね(´;ω;`)
ヲタクサイドからすれば、なんという愚問…!!ってなるのにみんな一度は聞かれているであろうこの質問。
なぜ何度も公演を観に行くのか。
なぜ現場に足を運ぶのか。
これにはいくつかの理由があるわけですがまず一つ目、
「そこに推しがいるから」
私の友人も同じことを聞かれて、相手に納得してもらうために返した答えがこれだったと言っていました。
会いに行く感覚に近い、現場ならではの魅力があるんだよ~というので理解してもらいやすい理由。
これは特に演者のファンである場合に有効、つまりヲタクにもってこい!
実際この「推しに会いに行く、担当に会いに行く」というのが原動力になっている人も多いですよね。
そしてこれも多いと思います、二つ目
「後悔したくないから」
ヲタクやってると、あーーー行っておけばよかった!!ってなることが尽きません。ええ。
レポ見て「え、今日なんなん?最高かよこの目で見たかったわ」ってなったことがあるヲタクー!!いるよねー!!
それに特にジャニーズなんてもう~~~Jr.突然消えるし!!!
あ、あれが最後の現場だったのね?(゜-゜)って思った時にはもうその子はいない…
後悔するくらいなら行っておけばよかったってなるのはとてもつらい。
その後悔にきっと長く苦しめられることになる。
そう強く感じたのがあの関ジュあけおめコンのオーラスでした。
私のリア友兼ヲタ友が向井担なんですけど、その公演のチケットがあったにも関わらず「うーん、行かなくていいかな?他の人に譲っていいよ」と言って前日に帰ってしまったんです。
で、あの涙のオーラス。
そのステージを最後に康二は関ジュから離れることとなりました。
外部舞台も決まっていたし退所の可能性はないとわかっていて、安心していた部分もありました。
ずっと関西にいて、これからも関ジュの楽曲を歌い続けるものだろうと思い込んでいました。
今はSnow Manの一員としてデビュー組の仲間入りをした康二ですが、友人はあれからまだ一度も現場でその姿を見ていません。
関ジュの京セラコンには一緒に行ったんですけど、やっぱり康二を探してしまう、と言っていました。
今後もちろんSnow Manの公演にも行こうとは思っているみたいなんですが、康二一人だけでなく関ジュの空気感やノリもまるっと含めて好きだったんだと思います。
まだShadow WESTの頃から友人の隣でずっと一緒に関ジュのコンサートに行っていた私も、友人の目線の先に康二がいないのが変な感覚でなんとも言えない気持ちになりました。
これが関ジュとしては最後のステージです。って、はっきりと本人は言えないですからね。
Jr.辞めます。も同じ。
三つ目はそんな二つ目と少し被る部分もあるんですが、
「公演が予定通りに進むのは当たり前ではないこと」
Show must go on.
光一くん主演の舞台「SHOCK」ではこのSMGOを掲げています。
そのSHOCKを私は幼い頃から毎年観劇して育ちました。
大体は母と昼夜の公演を一緒に観て宿泊して帰るという流れで、
「夜も観るからグッズは荷物になるし夜買おう」とか
「昼の席の方が全体が観やすいから全体を観た方がいいかな」とか
そんなことを話しながら帝国劇場に向かったある年の昼公演、
その公演でステージ上でセットが転倒する事故がありました。
この事故のことはニュースでも取り上げられたので多くの方が耳にしたことがあると思います。
二幕のクライマックスのシーンでした。
公演時間も残りあと少し、いつものように終演すると思っていた、思い込んでしまっていた私達の前で
ゆっくりと倒れるセット、巻き込まれる演者、それに気付いた福ちゃんたちがなんとか持ちあげようとするけれど重くて全く歯が立たなくて。
その時メインで踊っていた屋良さんたちは事故に気付いたものの観客を動揺させないようにとそのまま踊り続けていました。
それもあり客席も何が起こったのかわからないまま緞帳がおり、スタッフさんの「おい!!誰かいないのか!!」と叫ぶ声がしました。
客席が明るくなり、だんだん現実味を帯びてきて、とんでもないことが起こってしまったんだとわかり泣き出してしまうお客さんも多くいました。
私もそのすすり泣く声を聞いてサーッと血の気が引いたのをおぼえています。
座長である光一くんはその事故の瞬間ステージ上にはいなかったのですが、客前に出て丁寧に説明をしてくれました。
その説明も、きっと光一くん本人もいろんな感情でいっぱいだったはずなのに、とても落ち着いた声色で心配させないような雰囲気でした。
結局その日は夜公演も中止となり、外へ出ると救急車やマスコミが駆けつけていていつもは静かなあの辺りが物々しい雰囲気に包まれていました。
夜公演がなくなって時間ができたためどこかへ行くこともできたのですが、私も母もそんな気分ではなくまだ早い時間でしたがホテルに戻りテレビを観ていました。
テレビで流れる事故のニュースから少しでも情報を得たかったのもあります。
テレビを観ながら私と母が揃って口にしたのが「いつものように終わると思ってたのに」でした。
何公演も何十公演も観てきて、そのどの公演も何事もなく終わっていた。その"何事もなく"が当たり前だと思い込んでいました。
「絶対」なんてないんだと突きつけられたようでした。
その公演その一瞬一瞬を当たり前と思わず後悔のないよう観る、それが自分にはできていなかったと気付かされました。
今回の新型コロナウイルスの影響で途中から休演となった「泣くロミオと怒るジュリエット」も、予定していた千穐楽ではない公演が振り返ってみれば最終公演だった、ということになりました。
その一瞬一瞬を後悔のないように。
もちろん中止になってしまったのはとても残念でなりません。もっと観ていたかったし、必死で準備してきた方々の努力、かけてきた時間があったにも関わらず全公演無事に終えられなかったこと、本当になんと言っていいかわかりません。誰も悪くないのに。
けれど、後悔のないように、そう思いながら観劇していたからか個人的な後悔はありませんでした。
おそらくここで「まだ大阪でも観劇するし」という考えでいたならひどく後悔したと思います。あそこもっと観ておけばよかったー!!とか。
エンターテイメントは平和の上にある。
ウイルスの感染拡大を防ぐために集団でのイベントを自粛すべきという判断は理解できます。
けれど、私個人の生きていく上で心がけていることが「心身ともに健康であること」なのですが、正直現状ではそれを達成できているとは思えません。
精神面はジリジリと削られていっているような気がするんです。
自分自身だけでなく、社会全体が弱っていっているような、どんよりしていくような。
もちろん身体が健康であることもとても大事です。命も大事です。
でも心が健やかでなければ、後に振り返ってみてよかったと思える人生になるのだろうか?と疑問を抱いてしまう自分がいます。
今はまだ待つべきときだというのもわかります。平和ボケしてる考えだと言われてしまっても無理はないと思います。
けれど、物理的にではないけれど、人は娯楽によって生かされることもあるのではないかと考えています。
もちろん腹は膨れません。喉も潤してはくれません。
生物としてのただ生きるということとはまた違う、"人として生きる"を支えてくれるのが娯楽なんだと思います。
楽しいことって必要ですよね。ヲタクやってて楽しいもん。また頑張ろうって思えるきっかけになるし。
今はまだ厳しいかもしれないけれど、
その楽しいことにまた全力で飛び込んでいける日が早くおとずれますように。
それまでみなさんの心と身体が健やかであることを願っています。
絶対次の現場まで元気でいようね!!!
最後に、私が大好きな重岡さんの言葉をみなさんにも。
「大丈夫 会えない時間が 愛を増す」
きっとまた、その日は来る!
その日まで元気に、エンターテイメントへの愛をこめて!❤️🧡💛💚💙💜💗🌈